憲 法

東トルキスタン共和国
憲  法

  本憲法は、侵略者である中国共産党政府によって1949年10月に占領された後祖国を離れた東トルキスタン難民の共通の願いによって制定したものである。本憲法は東トルキスタンの国民およびその子孫が民族の解放と独立を勝ち取ることを保障し、併せて解放されて後行う政治制度及び路線を明らかにすることを目的とする。

第一章
国名、国家の性格、国旗、国章、国歌、民族の歌、民族の誓い、言語、宗教および首都

第1条 国名を東トルキスタン共和国とする。
第2条 人権を尊重し、民主的で統一された法治国家とする。東トルキスタンの領土および民族統一に対する破壊を断じて許さない。
第3条 東トルキスタンの国旗は青天星月旗とする(付図A参照)。
第4条 国章は新月の両側にそれぞれ九つの円を持ち、底部にある二つの円は一本の帯で結ばれており、新月の中央には花文字で「優しいアラーの名によって始める」との言葉が記されている。新月の両端には三つの星が左右対称に施されている。十八個の円は東トルキスタンに生活する十八の突厥民族を象徴し、三つの星は東トルキスタンにかつて存在した突厥ハン国、ウイグル国およびカラハン国を表す。(付図B参照)
第5条 国歌、民族の歌、民族の誓い
国歌はムハメットエリ・テウィピック(Muhemmeteli Tewpiq)が1933年に創作した詩『解放の途上にて』を、民族の歌も彼が作った『歴史上に輝く我々、さらに輝く我々』という詩とする。(附C、D を参照)
民族の誓いは、アブドゥル.エズズ.メフスム(Abdul Eziz Mehsum)が創作した『失うことなかれ』という詩とする(附Eを参照)
第6条 国語、宗教および首都
東トルキスタン共和国の国語はウイグルチュルク語とする。(カザク語、キルギス語などその他チュルクの言語を民族の言語とする)。
宗教は、イスラム教。同時に国家はその他の宗教およびその信徒の各種権益を保護し尊重する。
首都はウルムチとする。
第7条 本憲法の第1、2、3、4、5、6条は如何なる修正をも許さないばかりか修正の主張や提起をもできない。

第二章
東トルキスタン共和国亡命政府

第8条 2004年9月14日アメリカ合衆国首都ワシントンにおいて成立した東トルキスタン亡命政府が東トルキスタン国民を代表して職権を行使し我々の祖国を侵略者中共政権の手中から解放するまでは、東トルキスタン共和国を代表する唯一の合法的な政府である。
第9条 東トルキスタン共和国亡命政府の主要な任務は、世界の全ての民主、正義、平和を愛し人権を尊重するすべての国家と国際連合を主とするすべての国際組織、人権機構と協力し併せてその支持と援助を勝ち取り、中国共産党の侵略者政権が推進する国家テロリズムとの戦いのために東トルキスタン国民を組織し、東トルキスタンの独立を勝ち取ることである。
第10条 東トルキスタン共和国亡命政府の各部長は、総理を首班とする内閣を組織する。政府の規約に違反する部長に対しては三度警告するが、この警告を無視する部長には内閣の決定とそれに基づく大統領の批准によって内閣から除名する。
第11条 内閣は年に一度もしくは二度会議を開催して政府活動計画の実施状況について総理および内閣に対して報告し、常務協商委員会の決議および政府活動計画の具体的な方法と措置がしっかりと実行されているのかを討論する。
中国と政治、経済関係を持つすべての東トルキスタン公民は、議員あるいは部長に選出されないし、国会議員と政府職員は、その在任期間中如何なる理由があれ、中国およびその殖民支配下の国家および地区に赴くことは許されない。

第三章
東トルキスタン共和国の議員選挙および国籍

第12条 国会は、三分の二の票数で国会議長一名、副議長一名、秘書長一名、秘書二名を選出する。任期は四年間である。各地区で民主的な選挙によって選ばれた代表による国会の任期は特殊な状況を除いて四年間、その第一年目は11月10日から始まり第四年目は11月11日までである。国会は、本憲法の第17、18、19条に従って選出された議員によって成立する。新任の議員は11月12日に宣誓しその任に当たる。新期国会の誕生、職権および人数は第一期国会の規定により決定する。
第13条 東トルキスタン国内において侵略者と協力し、敵あるいは侵略者を援助し、利便を与えたものは、国会議員となれない。
第14条 国家の占領と如何なる関係もなく、敵あるいは侵略者にいかなる援助も与えたこともなく、彼らに庇護を提供したことのない東トルキスタンに原籍のあるもの(祖先7代まで東トルキスタンで生を受けた者)は、すべて東トルキスタンの公民である。東トルキスタンの国外にあったとしても、祖先が東トルキスタンで生を受けており、自己を東トルキスタン人であるとみなし、東トルキスタンを祖国であるとするものは、すべて東トルキスタンの公民である。

第四章
国会議員

第15条 国会は、選ばれた議員によって組織する。国会議員は国民の代表から誕生するが、満十八歳の東トルキスタンの公民は性別に関係なく民主的な選挙の投票によって自己の代表を選出する。
第16条 軍人および警察官は、在職中においては議員に選出され得ず、もし選挙に参加したければ選挙の少なくとも三ヶ月前に辞職すれば、選挙権と被選挙権を得る。
第17条 国内において6万人ごとに1人の議員を選出でき、亡命している国会議員の定数は移民先の東トルキスタン移民人数の比率と実際の状況および第一期国会で採択した規定を根拠に定めるが、亡命政府の国会議員定数は60人を下回らない。
第18条 国会の職員は、国会議長が任命する。
第19条 死亡あるいは他の何らかの理由により議員がその職を離れた場合は、国会の決定を経て一定の時間内にその議員の所属する選挙区において臨時の選挙を行って補充する。ただし、亡命中の国会議員が死亡あるいは辞職したときは、当該議員の所属する国家の東トルキスタン移民で臨時に選挙を行い補充する。

第五章
法律と決議

第20条 全ての法律は、当期国会により制定する。制定する法律は全議員の三分の二の賛成によって採択される。法律の実施は政府の責任において行われる。
第21条 全ての決議は、政府により行われる。総理は一ないし二名の部長を任命し政府のスポークスマンとする。

第六章
国会と武装力

第22条 大統領は、同時に最高統帥権をも有する。
第23条 平時にあっては経験が深くて威信が高く軍隊内で尊敬され信頼の厚い高級将校が、大統領に代わって武装力を統帥しその総司令官となる。
第24条 国会は、三分の二以上の多数決によって政府に権限を与え、総理の指導の下、責任を持って動員、宣戦布告さらには国益擁護のために敵方と交渉し和解する。政府に国益保護の条件の下で、外国との条約締結等、外交処理の権限が与えられる。

第七章
大統領の選出およびその職権

第25条 大統領は、堅忍不抜の意思で東トルキスタン独立の事業に献身し、東トルキスタンのために我を忘れて活動する四十歳以上で大卒の学歴を有し、威信があり民族の特性を備える東トルキスタン公民の中から自由な選挙を経て選出される。そして国会において宣誓し就任する。(附Fを参照)
第26条 大統領の職権:総理候補者を推薦すること、総理が組織した内閣を批准することである。また、書面によって総理に理由を告げ内閣構成員中の一ないし数名の部長を交替させる権限を有することである。
  大統領が疾病、休暇外遊あるいはその他の理由によってその職務を果たせないときは、東トルキスタン国民が選出した副大統領に大統領職権の全権を委任することができる。
  もし大統領が逝去した場合は、国会にて新しい大統領を選出するまで副大統領が大統領の職務を代行する。本条は東トルキスタン共和国亡命政府の大統領にも適用される。
  大統領は、国家統一の象徴である。大統領は、国会が採択した法律、条約を批准し、外交使節を任命し、外国使節および代表団を接見する。司法部長の提起により大統領は、権限を持って減刑、特赦も行う。

第八章
総理の選出および職権

第27条 東トルキスタン独立事業のために献身し、自信に満ち溢れる40歳以上で大卒、威信があり民族の特性を有し、議員に当選したチュルクの子孫を大統領が総理の候補者として指名することができる。総理は、組閣し大統領の批准を経て国会に提出する。国会は、政府の活動計画を批准して後議員の三分の二以上の賛成で採択する。この過程で現内閣は引き続き活動を主宰する。
第28条 総理は、毎年少なくとも一回国会に対して国家の全般的情況及び政府の進める政策とその関連事項を報告する。国会の任期が満了するとき、総理は職権によって東トルキスタン国民に新しい選挙の準備をさせて選挙の期日を確定する。戦時においても平時においても、武力を動員できる。内閣構成員の活動を監督して内閣の決定に違反したメンバーに対しては三度の警告を与えるが、この警告を無視し引き続き同じことを行う部長あるいは複数の部長に対して大統領の批准を得てその職位を免ずる。総理大臣は国家が非常事態に遭遇し対応しなければならない場合も、法律を公正に執行するために、法的効力を持つ決定を公布できる。国会の決定に基づいて戒厳令を発布することもできる。

第九章
国会の職権

第29条 国会は、全ての法律および規約を制定し、税務法、貿易の制度を制定して輸出入の税率を確定する。国債償還に関連する法律を制定して、国民の利益を保護する。国会は権限を持って東トルキスタン領内における税率を公平で標準化することと関連する法律と法規を制定する。国会は以下の各領域と関連する法律と法規を制定する。
  第30条 東トルキスタン共和国政府の外国からの借款を決定する。商業活動および外国貿易と関連する法律と法規を制定する。
  第31条 国籍に関する事務についてと危機的インフレを防止する法律と銀行法を制定する。
  第32条 貨幣の印刷ならびに価値下落を防ぐために為替比率を確定し、計量単位の基準を制定する法律を制定する。
第33条 偽造通貨の製造と使用に対して懲罰を加える法律を制定する。
第34条 郵便、病院、学校を創設しその建設を進める法律を制定する。
第35条 作家、芸術家および科学専門家に報酬を払い、その権利と利益を保護し、その才能を自由に発揮し発展させることを保障する。
第36条 最高国民裁判所およびその下部に各級の裁判所を設ける。
第37条 国境における密輸、税関における虚偽申告などの事案を調査し、関連する法律に触れる行為に対して処罰する法律を制定する。
  第38条 宣戦布告、すでに発生あるいは発生する可能性のある侵略行為に反対する法律を制定する。
第39条 国軍を養成、強化および管理する法律を制定する。
第40条 国家の統一、反乱の抑制、侵略に対する対応、軍隊の動員のための法律を制定する。
第41条 国会による軍隊の規範化、組織、武装および将校の任命、軍事教育の法律を制定する。
第42条 東トルキスタン国会は権限をもって上述した職権の行使が求める全ての法律と法規を制定しそれを合法化せしめる。

第十章
公民の権力と国会の職権

第43条 国会は、東トルキスタン国民が自己の権力を行使することおよび宗教を信仰することさらに法律の前での平等を保障する。国会は、個人の信仰の自由を制限し、言論と出版、集会の自由および政府に申請する自由を束縛するいかなる法律をも制定できない。
第44条 公民は政府の許可を経て、銃器を使用し携帯する自由を享有する。
第45条 侵略者と協力し彼らが侵略した国土において敵の便宜を図り、公然とあるいは密かに敵や侵略者に援助と庇護を与えるものは罪状の軽重によって法廷で法的制裁と懲罰を受ける。
第46条 法律で規定するほかは、平時および戦時ともに所有者の同意および法廷の裁可がなければ軍人や警察官は何人の財産も検査や没収はできない。
第47条 公民は不当なる捜査、家屋、書簡、現金、動産および不動産の没収を拒絶できるが、確たる理由および許可を得た捜査と逮捕について、法廷はいかなる裁決もできない。
第48条 平時で戒厳令が出されていないか大衆が脅威を感じていない状況下にあっては、法廷の決定や検察官の起訴がない場合いかなる人も拘束されないし、いかなる人も同じ罪状で再度起訴されない。法的な手続きを経ないでいかなる人も生命、自由および財産を剥奪されない。私有財産は公正でない保証金によっては公有化できない。
第49条 全ての犯罪事案の処理において、犯罪容疑者の事案は中立の法廷によって審理され、犯罪容疑者はその罪名を告知され、証人との対質では自己に有利な証人の出廷による証言を要求できるし、弁護士を付け弁護を得る権利を有する。
第50条 残酷で正常でない手段で犯罪容疑者を罰するのは許されないし、容疑者に対して高額の保釈金や罰金を課してはならない。犯罪は刑法に基づいて処罰される。
第51条 憲法の規定する公民の権力と享有すべき合法的権利と利益は否定できない。
第52条 犯罪は法廷での判決によって処罰されるが、犯罪者を下僕や奴隷にしたり強制労働を課したりすることを禁止し、犯罪者の社会的地位を貶めることを禁ず。全ての東トルキスタン公民は法律の前では平等である。

第十一章
政府の権限

第53条 法律が規定する範囲外では、東トルキスタン政府はいかなる支出もできない。しかし、国家の安全と宣伝のために総理は権限をもって必要な資金を留保し区分できる。国会は政府の年間予算を批准し、各々関連部署の予算支出は国会の予算検査委員会が記帳する。当該委員会は、3、5、7、9など奇数の議員で構成される。検査委員会の構成員は選挙によって選出され、検査結果は公布公表される。
第54条 東トルキスタンはいかなる人物にも特別の肩書きを与えるものではなく、国家公務員あるいは議員は国会の同意を得なければ国内外のいかなる人物からの贈り物、肩書きをも受け取ることはできないが、しかし、国益のためには一部の国家公務員や知識分子は栄誉ある称号や記念品を授受する権限を有する。

第十二章
司 法

第55条 東トルキスタン政府の司法体系は国会が制定した特例法に依拠して設立された憲法署、最高国民裁判所および各下級の裁判所を通じてその機能が明らかにされる。法官と検察官は法学の高等教育を受けたもので前科がなく大衆の中で高い威信を備えた法律活動者の中から選ばれ司法部長が任命する。法官と検察官は中立でなければならず、公平にその職責を果たさなくてはならない。
第56条 判決を受けた犯罪者が下級裁判所の判決に不服のときは、最高裁判所に控訴する権利を有する。
第57条 東トルキスタン政府の司法体系は、憲法に依拠して全ての法律を中立の立場で執行し、国際条約の履行は東トルキスタンを一方の当事者としながら国際法を基礎として処理する。
第58条 全ての刑事事案は検察官の合法的な起訴を通じて中立の法廷で審理される。
第59条 東トルキスタン国内で東トルキスタンに対して開戦し、敵あるいは侵略者に属し、彼らに援助と保護を与えるものは国家反逆罪となる。しかし、二人以上の証人が犯罪の事実を証明できない、あるいは中立の法廷で認められない場合は国家反逆罪で処断されることはない。
第60条 国会は国家反逆罪に対する批准権を有する。

第十三章
憲法の改正

第61条 国会には三分の二以上の議員の賛成があれば本憲法のいくつかの条文を改正できる。しかし、本憲法の第1、2、3、4、5、6条は改正とその提起すらできない。改正する条文は付属文書の形式で列挙する。
第62条 本憲法および本憲法に依拠して制定した全ての法律は東トルキスタン共和国内では神聖である。法官は本憲法に服従しなければならない。東トルキスタン共和国の国会議員、行政及び司法部門の職員は宣誓して本法律に忠実でなければならない。
第63条 亡命中の東トルキスタン国会の議員は、4年に1度10月の第1週に東トルキスタン難民による民主的選挙を経て選出される。東トルキスタン共和国が独立後、国会議員選挙は4年に1度11月の第1週に実施する。選出された新しい国会は、11月12日に宣誓し就任する。この宣誓儀式を経て国会は憲法第14条に基づいて活動する。
第64条 2004年9月14日、選挙によって誕生した東トルキスタン国会の議員および各部の部長は引き続き任期までその職権を行使する。

第十四章
憲 法 署

第65条 憲法署は、東トルキスタン国会の制定した関係法に基づいて設立されたものである。その職責は、憲法および法的効力を有する各種の決議と東トルキスタン国会の規約が形式上及び本質上憲法に符合するかどうかを監督するものである。憲法署は、11名からなる正式メンバーと4名の候補メンバーからなる。同メンバーは、署長および同代理各一名を選出する。
第66条 最高位にある裁判所として憲法署は政党の廃止を決定するが、総検察官による政党廃止と関連した文書報告及び提起について審議し決定を行う。こうした決定の前に当該政党の総書記あるいはその弁護士から事情聴取を行う。
第67条 憲法署は、共和国総検察長の書面による起訴及び国会の決議に基づいて、国益を損なう大統領、総理及び部長に対する処分を行う。憲法署の判決は最終審であってこれ以上の上訴はできない。
第68条 本憲法は、全十四章、七十条の条文からなる。2004年11月25日、ワシントンにおける国会での審議採択を経て公布されたものである。本憲法は、ウイグル語版を正本とする。


附図A:

東トルキスタンの国旗
(1933年創造)


Flag of the East Turkistan
 
附図B:

東トルキスタンの国章

East Turkistan

附C: 国歌(独立行進曲)

1933年ムヘメットエリ・エペンディが創作
Muhemmeteli Tohtaji (Tewpiq)


Muhemmeteli Tewpiq

独立への道にて

独立への途上で、河のように流れた私たちの血、
ああ、祖国よ、あなたのために我が命を捧げる。

血を流し、命を懸け、ついに解き放った我が祖国、
我が心に秘めてきた、独立への信念よ。

すべてはあなたのため、我が友も力を尽くした、
世界を支配していた偉大なる我が祖先。

ああ、祖国よ、我々は血であなたの顔を清めた、
二度と汚しはしまい、我々はチュルクの子孫なのだから。

世界を震撼させたアティッラ、チンギス、ティムール、
名誉のためには血も流した彼ら、我々はその子孫なのだ。

新たな命が失われ、さらなる血が流れ、私たちは敵を倒した、
輝かしい未来よ万歳、この未来が二度と失われんことを。

附D:民族の歌

歴史上に輝く我々、さらに輝く我々

歴史上に輝く我々、未来へと輝く我々、
我々の心には良心がある。これが我々の信仰だ。
これはチュルクだ。我々は母国の心臓であり、剣なのだ、
たとえ首が切れようとも、チュルクの男たちは後戻りをすることはない。

祖国の黄金である山と石、
我が祖国の青年ら、ひとりひとりがライオンだ。
青年らの首が、信仰が、熱い血が、そして彼らの同士たち
みな祖国のため犠牲となることをいとわない。

名誉あるチュルクの国と軍は世界に名高く、
宗教、信仰は我々の志気を高める。
祖国はチュルクの祖国だ、我々はその義士だ、
我が国旗は青き旗、その中央に月と星が輝く。

附E:民族の誓い

アブドゥル・エズズ・メフスムが獄中にて創作。

Abduleziz Mexsum

1894-1982.8

Abduleziz Mexsum


失うことなかれ

我が民族よ、誇りと栄光を二度と失うことなかれ
我が民族よ、正義そして善意の杯を失うことなかれ
我が民族よ、清らかな人間性を保ち、名誉を失うことなかれ
我が民族よ、統一を守り、固く団結しつづけよ
我が民族よ、我が遺言を守り、血の純潔を保ちつづけよ。

我が民族よ、人間としての道をはずれるな
我が民族よ、イスラムの信仰を失うことなかれ
我が民族よ、どんなときも正義と良心を見失うな
我が民族よ、トゥラン民族としての誇りを失うな
我が民族よ、自由と豊かさを失うことなかれ。

我が民族よ、敵に決して騙されることなかれ
我が民族よ、敵に猿のようにおとしめられ、利用されることなかれ
我が民族よ、民族の歴史を清らかに保ち、汚す事なかれ
我が民族よ、敵に騙され属国として辱められることなかれ
我が民族よ、自由の保障を失うことなかれ。

我が民族よ、祖国を深く知り、その貴さを見失うな
この神聖な、命の源、愛しい恋人のような祖国を渇望させるな
敵が邪悪にもわが祖国を自分のものだと言おうとも、決して認めるな
“属国”という嘘を信じるな
我が祖国東トルキスタンを決して失うことなかれ。

我が祖国は誰に属し、誰の正義のもとにあり、誰の遺産になるのか
祖先、血の源を同じとし、固い絆に結ばれた同族である我々
ウイグル、カザク、キルギス、モンゴル、タジクの民は疑いなく
この祖国を代表する種であり、遺産を受け継ぐ者である
祖先の遺産を正統に受け継ぐ、トゥランの絆を失うことなかれ。

強烈な輝きを放つ、強い英雄を育てたのこそ我が祖国
英雄の中でも、いちだんと優れた宝石を輩出したのは我が祖国
賢明ですぐれた指導者を育てた我が祖国
ライオンと英雄、真の男を育てた我が祖国
このライオンとなり、英雄となる健やかな子孫を絶やすことなかれ。

我が祖国は果樹園と花園の広がるオアシスだ
山々も平野も美しく、整えられた花壇のようだ
強い魅力を放ち、恵まれた花畑である我が祖国
地上に存在する天国であり、その偉大な輝くトゥランの民こそ我々だ
この天国を愛し、目指す人々の命を失わせることなかれ。

この偉大なる祖国を敵の財産とすることなかれ
この偉大なる祖国を邪悪な足に踏みにじられることなかれ
この祖国で、常に我々が独立と自治を保てるよう
祖国の遺産は我が民族のもの、この祖国の未来が
自由であり、何者にも束縛されず、その民が幸せであるように。

敵は我が民族の頭を酔わせ、狂わせるだろう
陰謀を持つものは、血を流してでも、支配したがるだろう
陰謀を持つものはさまざまな罠をしかけるだろう
邪悪な思想、悪意に満ちて、手段を選ばないだろう
我が民族よ、敵に気をつけて歩み、己が身を守れ。

祖国の花園はいつも天国を思い出させる
天国に憩う美女、花園を心から愛する恋人を思い出させる
果樹園、オアシス、ザクロの花
我が祖国は素晴らしい、美味なる食物に恵まれている
この天国のような土地を失うことなかれ。

我が祖国の絢爛たる歴史と、このうえもないその国土
ライオンの足跡に鍛えられたその道
英雄の骨からなるその礎
祖国を裏切る者は手足が乾いてしまえばいい
何者にも束縛されない自由と国が発展する道筋を失うな。

ついうたた寝をしてしまい
そのまま無知という深い眠りに陥り
ついには時代に見放され、屈辱を受け
長い長い間苦しんだ我が民族よ
ついに訪れた輝かしい栄光の時代を決して失うことなかれ。

ただ猫のように望むだけでは自由を得ることはできない
侵略者に懇願しても、祖国を返してはもらえない
じっと座っていても、幸せは訪ねてはこない
敵が嘘をつき、惑わそうとしても騙されてはいけない
自力で正義を勝ち取ったならば、決して失うことなかれ。

輝かしきイスラムが、我が祖国と民族を慈愛で満たす
これこそ真理、これこそ正義、そして神の啓示だ
明らかなる秘密、迷うことはない、これは正義の決まりごと
我が祖先は一点の汚れもなく、良心に支配され、使命を帯びる
命は失ってもいい、だが、使命を決して見失うことなかれ。

附F: 東トルキスタン共和国大統領(議員)の誓詞

私は大統領(議員)として、偉大なアラーと東トルキスタン国民を前にして、全ての人格を賭して次のことを行うであろう。国家の揉め事を解決すること、国家と民族の完全なる統一を擁護すること、国家の主権と独立を擁護すること、法によって権力を行使すること、人権を尊重すること、東トルキスタンの名誉を擁護すること、国家の発展のために全身全霊を投入する。

附G: 本憲法は、亡命東トルキスタン国会の議員のエニウェル・ユスプ・トゥラニ、ヒズルベク・ガイレトゥラ、スルタン・マフムット・カシュガリ、ハニフェ・エルバシ、デミヤン・ラフメット、アイドガン・クビライ、イスマーイル・ジェンギズ、スルタン・ムハメット、サウット・ムハメット、エリキン・エズズ及びD・J ・マクガイアー(アメリカ人), オルハン.ケテネなどの起草によって国会に提出され採択の後公布した。

アメリカ ワシントン
2004年11月22日

 本憲法の編集とウイグル語およびトルコ語版を準備する任務はヒズルベク・ガイレトゥラ、エリキン・エズズに任ぜらる。

(日本語 翻訳:  ウイグル太郎)
2005年3月4日 載

東トルキスタン共和国亡命政府©2004-2015

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